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相鉄バス1日乗車券「秋のワンデーパス」の旅(1)エリア横断・横浜から海老名へ

今年9月6日、相鉄バスで一般路線バスの乗り降りが自由となる1日乗車券「秋のワンデーパス」が期間限定・数量限定で発売されました。

www.sotetsu.co.jp

神奈川県では昔から東急、小田急川崎市バス横浜市営、そして神奈中と、各社の1日乗車券が充実していました。しかし1日券が存在しない会社もあり、特に横浜市内を走る臨港バス江ノ電バス相鉄バスは個人的にずっと欲しいと思い続けていました。

そんな中、昨年まず江ノ電で発売され、喜んですぐに乗りに行きました。

そして今回、ついに期間限定とはいえ待望の相鉄でも発売。歓喜です。続々と夢が叶って本当に嬉しく思います。

私がこのニュースに気づいたのは9月の半ば。500枚という数量限定で焦りましたが、急いでページを確認したところまだ残っていて、無事購入することができました。また、10月13日現在はまだ購入することができるようです。

この1日乗車券は最近よくあるスマートフォンの画面を提示するタイプのモバイルチケットで、事前に購入しておくことができます。

他社だと例えば江ノ電はEMot、東武バスジョルダン阪東バスはバスもり!など様々なアプリが使われていますが、今回この相鉄ではRYDE PASSアプリを使用します。

と前置きが長くなってしまいましたが、購入から数日後、いよいよこの「秋のワンデーパス」を使って相鉄バスを巡ってきました。

 

いつも人で溢れ返っている横浜駅西口の地下街もさすがに朝6時半だとまだ静か

旅の始まりは朝6時半の横浜駅です。

特急や急行がない時間帯だったため、渋谷から東横線の各駅停車に延々と揺られてようやく辿り着きました。

まだがらんとしている地下街を抜けて、西口のバスターミナルへ移動します。

バスターミナルから見る横浜駅

普段はここで相鉄バスを横目に見つつ横浜市営や神奈中に乗ってきたわけですが、今日はその相鉄バスに心ゆくまで乗ることができます。期待に胸が膨らみます。

まずはここから相鉄本線の終点であり相鉄バスのエリアの西端でもある海老名まで、相鉄バスだけを乗り継いでいきます。

 

1:浜13 上星川駅行き / 横浜駅西口→上星川駅

バスターミナルの案内

最初に乗るのは上星川駅行きです。この路線は朝6時台から運行されていて、日中もそこそこの本数があります。その需要を実感するように、朝早い時間でものりばには既に10人ほどの列ができていました。

浜13 上星川駅行き・1954号車(2PG-MP38FK)

早速ワンデーパスの使用開始をタップして、アニメーションが流れるチケット画面を提示します。最初なのでドキドキしましたし、乗務員さんもあまり見慣れていないような感じでしたが、無事乗車できました。(問題があったら困りますが)

他社でも様々なアプリを使ってきましたが、今回初めて使ったこのRYDE PASSは動作が軽めで操作性も良かったです。今回数多くのバスに乗りましたが、固まったり落ちたりといった不具合は一度もありませんでした。

 

そして、いよいよバスは出発。横浜駅周辺を抜けて、最近吉村家本店が移転した岡野交差点を曲がって北西へ進んでいきます。

浅間下→北軽井沢で早速急な坂を上る

浅間下を抜けると早速横浜らしい地形がお出迎え。傾斜もカーブも急な坂を、バスはグイグイと上っていきます。

このあたりは横浜市営バスも通っているようですが、乗ったことがない区間だったので新鮮でした。

三ツ沢総合グランド入口

北軽井沢の坂を上った先には三ツ沢総合グランドがあります。以前から名前だけよく見かけていたものの、あまり位置関係を理解していなかったのですが、ブルーラインの三ツ沢上町駅より南側にあるんですね。

三ツ沢総合グランド入口を出ると、次は三ツ沢公園自由広場。「三ツ沢公園自由広場の先、陸橋を渡ります」という放送が流れます。

陸橋を通過

放送の通り、三ツ沢公園自由広場を出ると長い陸橋を快走していきます。ブルーラインが通っている国道1号もこの陸橋で越えます。

そして次の片倉町入口の先では相鉄バスの横浜車庫の近くも通過します。

三枚町付近。東海道貨物線(左)と第三京浜(右)の高架が交差する

その先、三枚町ではわずかな区間ですが東海道新幹線東海道貨物線の間を通ります。またこのあたりの地下には相鉄新横浜線も通っています。

そしてすぐ脇の道に入ると、羽沢から先は住宅・物流施設・農地が混在していて、また違った風景が広がっています。

最後はお馴染み国道16号八王子街道を通って、終点の上星川駅に到着。横浜らしい地形を存分に体感でき、また沿線の風景も多様で、短いながら楽しい路線でした。

なお1本目なので細かい車窓を紹介しましたが、この先は写真を撮る余裕も元気も徐々に減っていきます。

上星川駅のバス待機場

国道16号横浜市営や神奈中など他のバス会社に乗るときに良く通るのですが、駅前にこんなロータリーがあるとは知りませんでした。

駅前のスペースが狭いため、到着したバスは一旦待機場に入ったあと、画角外の後方にあるのりばへバックするようになっています。

この「上星川駅」停留所からは経由地の違う2つの系統の横浜駅西口行が出ています。

国道16号八王子街道と、特徴的な建築が目を引くマンション「ルネ上星川

また、すぐ目の前を通る国道16号沿いには「上星川」という停留所もあり、こちらには神奈中や横浜市営なども含めて様々な系統が停車します。私は神奈中や横浜市営の旅は何度もしてきたので、お馴染みの風景です。

そして目に飛び込んでくるのが特徴的な建築物。これは「ルネ上星川」というマンションで、丘陵の斜面に沿うように階段状になっているのが特徴です。また内部には珍しい斜行エレベーターもあるそうです。このインパクトある外観から、SNSなどで話題になっているのもよく見かけます。

普段このあたりは通り過ぎるだけで降りることがなかったので、こうして地上からじっくり見たのは初めてでした。

 

さて今回は相鉄バスだけで西を目指しているわけですが、この上星川のバス停から鶴ヶ峰方面に行く相鉄バスの系統は1日3本のみで、次のバスは約4時間後。

ということで、さらに違うバス停に移動します。

上星川駅構内のサイン。「坂本町バス停」の案内がある

それが駅の反対側、南口からすぐのところにある坂本町バス停。

最近は各社の乗換案内が発達していて、バスの乗り継ぎ旅の検索でもとても便利な一方で、違う停留所名だと乗り換え地点として認識されていないことが多いです。

こうした検索では出てこない乗り継ぎルートを自分で見つけるのが、バスの旅の醍醐味でもあります。(中には都営バスの白山上と向丘二丁目のように乗り換え停留所として反映されている場合もあります)

この坂本町のバス停は駅のサインでも案内されているので、鉄道からバスという意味でもメジャーな(?)乗り換え地点のようです。

上星川駅南口

バス通りから上星川駅南口方向を見た様子。ちょうど星川駅行きのバスが通過

右下にあるバス停は坂本町(星川駅方向)、奥は東海道貨物線のシェルター

ただ次のバスまで時間があったので、坂本町から一つ先にある「アパート前」のバス停まで歩いてみることに。

しかし初っ端から急な坂が待ち受けていて、息を切らしながら歩いて行きます。

東海道貨物線の高架をくぐった先も、奥までS字の長い坂が続いている

離れて見ても迫力があるルネ上星川

坂は延々と続いていて、素直に坂本町から乗った方が良かった気もしました。

しかし、坂を上った先には良い景色が待っています。

横浜ランドマークタワーを真ん中に見通せる階段

雰囲気のある階段の先、東海道貨物線のシェルターの奥には横浜市中心部の街並みが広がっていて、その真ん中に横浜ランドマークタワーがそびえ立っています。

横浜=みなとみらいというイメージは実情に合っていない、といったようなことも言われますが、このランドマークタワーに関しては横浜市内の割と広い範囲から見えるので、やはり横浜の象徴としてもふさわしいのではないかと部外者的には思います。

「アパート前」停留所

そして「アパート前」バス停に到着です。なんともアバウトな名前、周辺にはマンションや住宅などが建ち並んでいますが、謎なネーミングです。

と思ったらはまれぽの記事にありました。横浜市内で気になったことは大体はまれぽが既に調べてくれていてすごい。

hamarepo.com

 

2:浜16 西原住宅行き / アパート前→市沢町

こうしてアパート前からようやく2本目のバスに乗車します。

市沢町までは比較的短い距離ですが、この先の道も坂が多いのでバスはありがたい存在です。

浜16 西原団地行き・1356号車(2PG-MP38FK)

相鉄バスの社番は千の位でメーカーと大型中型などの種類を、百の位で導入年度を表すそうで、この1356号車は2023年3月に運用開始された新しい車だったようです。

市沢町での乗り換え時間はギリギリなので、急いで交差点の反対側にある二俣川方面ののりばに移動します。

 

3:旭6 二俣川駅南口行き / 市沢町→二俣川駅南口

「市沢町」停留所

ここからは南側へ回って左近山団地を経由しつつ、二俣川駅へ向かいます。この旭6系統は東戸塚から来ているということで、路線図で見ると面白い形のルートを取っています。

途中には相鉄バスらしい左近山第〇という名前の停留所が続くゾーンもあります。

左近山第4」停留所。目の前にショッピングプラザ左近山がある

第〇という名前は、言い方は悪いですがなんとなくしょぼそうなイメージだったのですが、実際は各停留所ともに広めのバスベイがあって立派だったのが意外でした。また乗客も多く、左近山ゾーンを出るころには満席で立ち客も出るほどの乗車率に。

左近山第3」停留所

また写真は撮れませんでしたが、団地の建物外壁に山をモチーフにしたロゴがついていてかっこよかったです。

左近山相鉄バスしか走っていないエリアなのでこれまで来る機会がなかったのですが、街並みや商店街など散策するのに面白そうだったので、また改めて訪れてみたいと思いました。

旭6 二俣川駅南口行き・2504号車(QKG-LV234L3)

こうして二俣川駅南口に到着です。

二俣川駅

乗り換えで二俣川駅のホームに降りたことはありますが、改札の外に降り立ったのは今回が初めてです。駅ビルがとても綺麗でおしゃれな感じでした。

二俣川駅北口。写真左下の位置にバスターミナルがある

北口に移動して次のバスに乗るのですが、この北口のバスターミナルの構造が面白かったです。

二俣川駅北口バスターミナル

のりばはぐるりと車道に囲まれた島のようになっていて、のりばの両面に違う方向を向いたバスが止まります。

普通は逆に車道ロータリーが真ん中にあってその周囲にバスのりばがある場合*1や、島式でも片面だけのりばがあって同じ方向に停車する場合*2が多いと思うので、二俣川北口のこの構造は新鮮な感じがしました。

そして、駅の外に出る場合は横断歩道を渡っていくのですが、信号が付いている上に遮断機まで設置されています。

バスターミナルの構内にある信号機と遮断機が付いた横断歩道

反対側から。バスターミナルから外に出ることができる(帰りに撮影)

珍しい!と思ったのですが、よく考えたら大阪駅の高速バスターミナルの構内にも遮断機のある信号がありましたね。また最近閉鎖された札幌駅のバスターミナルにもあったそうです。ただ逆にそれくらいしかないようなので、珍しいことには変わりないと思います。

 

4:旭21 旭高校入口行き / 二俣川駅北口→旭高校入口

旭21 旭高校入口行き・1506号車(QKG-MP38FK)

そんな二俣川駅北口のバスターミナルから、次は三ツ境へ向かいます。本来は直接三ツ境に行けるバスもあるのですが、1時間に1本しかないので、今回のタイミングでは本数の多い旭高校入口行きに乗って乗り換える方が早く三ツ境に到着することができます。

先ほどの左近山のように、この路線でも途中から「ニュータウン」という名前の停留所が続きます。

ニュータウン第4のバス停近くにある「二俣川パークショップ」

そのうちニュータウン第4の近くには「二俣川パークショップ」という商業施設がありました。段々のようになっている建物が特徴的で、雰囲気も味があって気になったのですが、その後の行程もあるのでとりあえずこのまま乗り続けます。

ニュータウン第8」停留所。旭営業所?旭高校入口?三ツ境駅

ニュータウンゾーンは第8で終わり、次は終点旭高校入口です。ここが三ツ境駅方面の系統との分岐点でもあるので、バス停のポールには経路確認の注意書きが貼ってありました。

二俣川時点ではたくさんいた乗客はここまでにほぼ降りてしまい、残るは私と高校生1人のみになりました。

ここまではニュータウンという名前だけあって静かな住宅街といった感じでしたが、最後は交通量の多い幹線道路・中原街道に出るので雰囲気も大きく変わります。

相鉄バス旭営業所

こうして終点旭高校入口に到着です。降車場は旭営業所の中にありました。

ここで三ツ境行きに乗り換えるのですが…。

下川井インター交差点。保土ヶ谷バイパスの向こうに三ツ境方面ののりばがある

三ツ境方面ののりばはこの保土ヶ谷バイパスを越えた先。そして私の背後にはすでに三ツ境行きのバスが迫っています。行程としてはこの次のバスでも問題ないのですが、お腹も空いてきたので出来れば早めに三ツ境に辿り着きたいところ。

信号が青になった瞬間、のりばをめがけて走ります。果たして乗れるのか?

 

5:旭34 三ツ境駅行き / 旭高校入口→三ツ境駅

結果的には前に二俣川行きのバスが停車していたこともあり、無事に乗ることができました。

しばらくは先ほど乗ってきた旭21と同じ道を引き返し、旭21の終点の一つ前の停留所である「ニュータウン第8」を横目に見ながら金が谷交差点を曲がって、すぐ「金が谷」の停留所に停車しました。

ということでこの2つの停留所はかなり近かったので、もしかしたら旭高校入口まで行かずにニュータウン第8で降りて金が谷まで歩いたほうが、時間的にも余裕があって歩く距離も短かったかもしれません。

座席にシートベルトが付いているのが特徴的

それはさておき、このバスにはシートベルトが付いていて、相鉄バスらしさを感じます。横浜新道などの自動車専用道路を走る路線があるためかつては必要だったようですが、その後保安基準緩和の特例によって省略が可能になったということで、最近の車両では見られません。

旭34 三ツ境駅行き・1702号車(PJ-MP35JM)

10分ほどで三ツ境駅に到着です。この時の乗務員さんはとても親切な方で、終点でご高齢の方が降りるときにカートを下ろすのを手伝ってあげていました。こういうシーンを見ると関係ない立場でも心が温まります。

三ツ境駅

時刻はちょうど9時。20分ほど時間があるので、ここでようやく朝食です。駅構内に相州そばがあったので、そこで朝そばをいただきます。

相州そばは相鉄沿線に多くありますが、箱根そばやしぶそばのように鉄道会社のグループというわけではないようです。

朝得そば 390円

麺は角が立った好みの感じで、またねぎが多かったのも嬉しいポイントです。温冷も選べて、冷たいそばに生卵というのはどうかと思いつつ暑かったので冷を選びましたが、これも意外と悪くなかったです。

お腹も満たしたところで再びバスターミナルに戻って、次なるバスに乗り込みます。

 

6:旭28 ニュータウン南瀬谷行き / 三ツ境駅ニュータウン南瀬谷

三ツ境から乗車したのはニュータウン南瀬谷行きで、一旦南へ進みます。

こういった駅から住宅街へ向かう路線は、駅でたくさん乗ってあとは降りていく一方、ということも多いですが、この路線では途中のバス停での乗車が多かったのが印象的でした。

旭28 ニュータウン南瀬谷行き・1503号車(QKG-MP38FK)

終点ニュータウン南瀬谷は住宅街の一角にバスの折返場が設けられています。

 

7:綾1 大和駅行き / ニュータウン南瀬谷→大和駅

ここからは綾瀬営業所の管内に入ります。

途中の郵便局前までは先ほど乗ってきた旭28系統との重複区間で、その先中原街道を左に曲がって新道大橋で境川を渡ると、いよいよ横浜市を出て大和市に入ります。

新道大橋で境川を渡る。ついに横浜市を抜けて大和市

中原街道は一瞬で、すぐに右折してしばらく境川沿いを走ります。

それにしても今にも雨が降り出しそうな、どんよりとした雲が広がっています。この日は折り畳み傘を忘れてしまったので、どうにか降らないでほしいところ。雨雲レーダーを見る限りだと大丈夫そうですが、果たして…?

日中は30分に1本の路線ですが利用者は多く、大和駅に着く頃にはかなり混んでいました。

綾1 大和駅行き・2760号車(QDG-LV290N1)

こうして大和駅に到着。ここからは綾瀬車庫行きのバスがあり、また綾瀬車庫から海老名行きがあるので、無事ゴールすることができるのですが…。

大和駅のバス停の時刻表。綾瀬車庫行きは右下

1日2本しかない。

そう、ここが横浜から海老名まで相鉄バスだけで移動するときの一番の難所です。横浜エリアと海老名エリアを繋ぐのはこの大和駅〜綾瀬車庫間の綾72系統しかなく、本数が大和駅→綾瀬車庫方向は1日2本、綾瀬車庫→大和駅方向も1日3本しかありません。

この時の時刻は10時なのに対して、バスは13時10分。3時間待ちぼうけです。

ただ一つ隣の相模大塚駅まで行ければ、そこから海老名駅行きのバスが1時間に1~2本出ています。ということで…

 

 

歩きます。

 

相模大塚駅までは徒歩30分弱。電車に乗れば2分で着きますが、それだとバスだけで横浜から海老名まで行くことになりませんし、お金も節約したいので、ちょっとした散歩気分でこれくらい歩いてしまいましょう。

 

この徒歩は織り込み済みだったのですが、想定外だったのは天気です。結局大和駅に着く直前で雨は降り出してしまいました。近くの商業施設でギリギリまで様子を見ていましたが、降り止みません。大和駅周辺にはダイソーなどいろいろお店がある一方で、この先はコンビニすらない道を歩いていくので、傘を調達するなら今です。でももうすぐ止みそうな感じもするので、今買うのも気が引ける。私の決断は…。

 

 

もうこのまま歩こう。

 

この先は雨宿りできそうなところもないので、もし仮に雨が激しくなったら終わりです。でも道行く人も傘を持っていない人が多いし、まあなんとかなるだろうと根拠のない自信で見切り発車しました。ミストのような雨なので、真夏に浅草のアーケードで稼働するミストシャワーの粒が大きい版みたいなものだと言い聞かせて歩いていきます。

大和駅から西へ歩いていく

大和駅近くは地下化された相鉄線の線路跡が遊歩道になっていて、散歩にはうってつけです。

そして幸運なことに10分もしないうちに雨は収まりました。

「なでしこの道」という愛称が付いている

しばらくすると遊歩道は終わり、相鉄線も地上に出てきます。この先はふれあいの森というところで、豊かな自然が残されています。とても気持ちの良さそうなところですが、ここで雨が降っていたら大変だったでしょう。

相鉄線が地下から出てくる箇所

泉の森・ふれあいの森 ガイドマップ

この先は線路の北側の道を歩いていきます。

それにしても森というだけあって一面に緑が広がっています。賑やかな大和駅から徒歩10分ほどでこんな風景が見られるとは思っていませんでした。天気の良い日に散策したら楽しそうですね。

相鉄線の北側の道路

引地川を越える

途中には小さな川もありました。これは引地川という川で、この近くの泉の森にある水源から大和市藤沢市を縦断して鵠沼海岸に注いでいます。

草木ボーボー大〇市

歩道に草木が生い茂っていて、このあたりを歩く人は少ないのだろうなと思ったのですが、直後にランニングしている人とすれ違いました。

しばらくすると農地や工場などがあり、その先には東名高速道路が見えてきます。

東名大和3号橋

高速道路を走っているときに上に架かっている橋が気になって思いを馳せたことがありますが、実際に来てみると普通に街に溶け込んでいるものですね。

そして逆にここから高速道路を見下ろすだけでも、なんだか旅情が掻き立てられます。

橋から見た東名高速道路。「子育て王国大和市

さて無事に東名まで到達し、時間も余裕だなと思っていたら実は発車時刻を2分遅く勘違いしていて、結局走る羽目になりました。私は結構やりがちなミスです。

相模大塚駅北口のロータリー

そうしてなんとか相模大塚駅の北口に到着。相鉄バスが停車していますが、これは南林間へ行く路線です。こちらも機会があったら乗ってみたいですね。

乗る予定のバスが出ているのは南口なので、急いで駅の反対側に行きます。

相模大塚で並ぶ3020系とHikarie号

と言いつつ、Hikarie号と最近相鉄線に乗り入れるようになった3020系が並んでいたので思わず立ち止まってしまいました。相鉄線内でこんな光景が見られるようになったのがすごいです。

相模大塚駅南口。すぐ目の前にのりばがあって便利

バスはすでに停車中でしたが、一応最終的にはこうして写真を撮る余裕がある程度にはギリギリにならなくて済みました。

 

8:綾52 海老名駅行き / 相模大塚駅南口→海老名駅

いよいよ往路は最後のバスです。

このバスにもシートベルトが付いていた

 

この路線だけで2回東名を跨ぐ

駅を出ると先ほど徒歩で越えた東名を越え、南側へ進んで行きます。この先の蓼川地区で相模大塚から乗っていた他のお客さんは全員降りてしまいました。

厚木基地のゲート付近

途中の飛行場正門という停留所はその名の通り厚木基地のゲートの近くにあります。ゲートには米兵が立っていて物々しい雰囲気ですが、近隣の方はこれも日常的風景なのでしょうね。

飛行場正門を出ると再び東名を越えます。徒歩も入れるとこの日3回目です。

この先は海老名方面へ向かう乗客がまた増えていきます。

そしてビルや商業施設が増えてきたら、もう終点は目の前です。

綾52 海老名駅東口行き・8858号車(PKG-RA274KAN)

ということで6時40分に横浜駅を出ておよそ4時間半、11時20分過ぎに海老名駅に到着です!

相鉄バスのエリアのおよそ東の端から西の端まで*3、また相鉄本線の始発駅から終着駅まで、相鉄バス(と歩き)だけを使って移動することができました。

せっかくなので相鉄線の駅も見に行きます。

改装中の相鉄線海老名駅

海老名駅の運賃表。横浜までは330円

相鉄線の特急に乗った場合は横浜海老名間は27分と今回の約10分の1(!)の時間で移動することができます。ただし運賃は片道330円なので、往復する場合は500円の「秋のワンデーパス」の方が一応お安くなります。交通費節約のためにやるのは野暮ですが。

 

こうして無事に海老名に来たは良いものの、今回は特にやることもないので、ここからまた横浜方面へバスで戻っていきます。

この途中では特徴的な路線に乗ったり、気になるスポットに寄ったりするのですが、そんな復路編はまた次回。

*1:大阪駅前(シティバス)・たまプラーザ駅・万代バスセンターなど

*2:新宿駅西口・横浜駅西口・八王子駅北口など

*3:正確には東端は馬車道近くの本町四丁目、西端は寒川神社参道なのでどちらも今回は通っていない